勉強するのと身につくのとはべつもの(教科書や参考書の使い方)
1号線です。
前回は勉強についての根幹部分をお話しました。
勉強するのと身につくのとはべつもの(前編) - 1号線から始まる明日
今日は、本当に身につく勉強法の具体例をお話していきたいと思います。
教科書や参考書の読み方
定期試験や何かの資格の試験にむけて勉強している人は、教科書や参考書などで知識を固めていくと思います。
その際に、次のようなことをしている人は要注意です。
・教科書や参考書内に蛍光マーカーでひかれた線がやたらと多い
・付せんがいっぱい貼ってある
このような人の問題点は、線を引けば、付せんをつければその部分は頭に入るッ!
と、思い込んでいるということです。
しかもこの思い込みは、まともに勉強することから自然と離れていってしまうのです。
本当はあまり理解して覚えてないのに、線が引いてあることで理解したと思い込み、それ以上勉強しなくなるということです。
昔の1号線『さあて、テスト前にもう一度参考書を見直しておくか。』
その参考書には付せんや蛍光ペンで引いた線がびっしり。
昔の1号線『うむ。これだけ勉強したんだからまあ大丈夫だろう。テストは余裕だぜ』
テスト本番で勉強していないところが出た。
昔の1号線『こんなの参考書に載っていたっけなあ?…あ!載ってんじゃん。しかもおれ、しっかり線引いてる(泣)』
勉強したと思っていたけど、ただ単に線を引いていただけだということです。
しかしこれは、教科書や参考書に載っていることの50%ぐらいしかテストに出なくて、覚えるべきところだけに線を引くということは、僕は大いに賛成です。本を開けば覚えるべきところがすぐに分かりますので、勉強の効率としてはいいと思うからです。
また、その分野の勉強を初めてまもないときで、ほとんど内容を理解していないから、最低限理解しておくべきところだけに線を引き、教科書を開いた時にそこの部分を重点的に覚えていく、という使い方もいいと思います。
僕の先輩でプリントや教科書に、いつもものすごい量の赤線を引いている先輩がいますが、その人は医学部の主席です。赤線を引いた部分は死ぬ気で覚えようとしているからです。その人の勉強している様子を見たことがありますが、まさに鬼気迫るという感じです。
要は、蛍光ペンで線を引いたり、付せんをはったりすることは、どのような意図があってやっているかをはっきりさせておくべきだということです。
僕は本に蛍光ペンでマークしても、一向に覚えられないということに気がついてからは、参考書や教科書に線を引くということをまったくしなくなりました。
それよりも、どうしてそのように考えるのかという思考のプロセスや、自分がわかりにくいと思った部分は調べてそのメモを書いておく、というように参考書をより深く読むということを意識していきました。
そうすると、単純暗記よりはるかに安定した記憶が得られるのです。